Archive for maio, 2012

22/05/2012

いつまでもおいしく食べるために!⑥「糖尿病の予防・治療のための食事について 」

糖尿病を予防、治療するには、まず、自分に適切な食事の内容、量を知ることが大切です。
食べ過ぎて内臓の脂肪が増え過ぎ肥満となると、ホルモンの作用が乱れて高血糖を招きやすいことが分かってきました。
また余分な体脂肪がつくと、インスリン(血糖値を下げる唯一のホルモン)の効き目が鈍くなります。
この事から、肥満を予防・改善することも非常に重要です。
糖尿病をコントロールする食事は健康食と言われ、健康な方にとっても生活習慣病予防の効果が期待できる、
日常食のベースとなります。

食事の内容は、主食、主菜、副菜を基本にバランスを整えることが、現在、日本栄養士会では推奨されています。
働く力になる主食は、ご飯、パン、麺類、おいも類のこと。
血や筋肉をつくる主菜は、肉、魚、卵、豆腐類等。体調を整える副菜は野菜類のことです。
これらを1回の食事毎に揃えることが理想とされています。
ブラジルにも、食品のバランスを示した Pirâmide Alimentar という図があり、
同じく主食、主菜、副菜を食べることが勧められています。 

糖尿病の方の中には、「ご飯等の糖類は絶対に摂ってはいけない」、
「少量にしている」とおっしゃる方がおられますが、
実はご飯やパン、麺類等の糖質は適量をしっかり食べる必要があります。
なぜなら、糖類は唯一の脳のエネルギー源だからです。
体の中から糖類がなくなると、無気力になる、冷や汗、ふるえが出る、計算能力が減退する等の症状が現れます。
また、主食をしっかり摂らないことで、お腹が空き易くなり、甘いもの等をつまんでしまうといったケースもよくみられます。

糖類の中でも、ご飯やパン、麺類は多糖類といって、糖が鎖状に多く連なっており、体に吸収されるのに時間がかかります。
逆に口に入れた時に甘みの強いもの、砂糖(しょ糖=ぶとう糖と果糖)や果物等に含まれている果糖は
糖のつながりが短いので、体に吸収されやすく血糖値が上昇しやすいです。
そのため、砂糖は食べるのをなるべく控えた方が良い食品となります。
果物にも適量があり、またジュース等液状にしたものよりも、固型のままで食べる方が血糖値が上がりづらいです。

次回は適切な量についてお話します。

★「いつまでもおいしく食べるために!」バックナンバー一覧

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07/05/2012

ことぶき教室5月~て形の歌~

5月4日のことぶき教室はJICAシニアボランティアで、日本語教師の水野史子さんを講師にお招きして開催しました。

ことぶき教室5月

テーマは「て形の歌」。
しかし、「て形」と言われても何のことかピンと来ません。
講義はまず「て形」が何かという説明から始まりました。
「て形」は「てがた」ではなく「てけい」と読み、日本語の動詞の活用の一つです。
依頼するときに使う形で、例えば「食べる」という動詞をて形にすると「食べて」になります。

日本で生まれ育ち、日本の教育を受けた場合、普通は日本語を文法的に学ぶ機会がほとんどありません。
今回は日本語教師が普段どんなことを教えていらっしゃるのかを垣間見つつ、
日本語の文法を少し学ぶ会になりました。

「て形」は日本語を学ぶ人にとって第一関門ともいうべき最初の難関だそうで、
「て形」をきちんと習得せずに次に進むことはできない!という重要な文法でもあるとのこと。
そもそも「て形」の習得が難しい理由は、その変化の複雑さにあります。
我々日本人は日常会話の中で日本語を自然に学び、使っているので文法上の規則を知らずに使っていますが、
日本語を母語としない外国人はその規則を覚えなくてはいけません。

「て形」の変化は動詞を「~ます」の形にしたときに、
「ます」の前がエ行で終わる場合は難しくありませんが、
「ます」の前がイ行で終わる場合の変化が複雑です。
「い」、「ち」、「り」の場合は、「~って」の形に変化します。
具体的には、買いますが「買って」になり、待ちますは「待って」に、取りますは「取って」に変化します。

そのほか、「読みます→読んで」のように「~んで」に変化する、「み、び、に」の動詞グループ。
「聞きます→聞いて」のように「き」の動詞。
「泳ぎます→泳いで」のように「ぎ」の動詞。
「貸して」のように「し」の動詞のグループに分かれます。
ただし、例外があり、「行く」は上記の規則には当てはまらず、「行きます→行って」と変化します。

普段何気なく使っている日本語ですが、あらためて文法の説明をされるとずいぶん複雑であることに気付きます。

さて、これらの複雑な活用を暗記するのはなかなか大変で、
しかも自然に使いこなせるようになるにはかなりの練習が必要となります。
そこで、楽しく「て形」を覚えるために日本語教師の皆さんが工夫し、使うのが「て形の歌」です。
「て形の歌」とは「て形」の活用を覚えるための替え歌のことで、誰もが知っているメロディに乗せて歌います。
「て形の歌」には様々なバリエーションがあるそうで、
この講座では「雪山讃歌」、「ロンドン橋」、「サンタが街にやってくる」が紹介されました。
歌詞がうまくメロディにはまるかどうかはもちろん大事ですが、世界中で知られている歌でなくてはなりません。
日本では「雪山讃歌」として知られている曲は、元々は「いとしのクレメンタイン」というアメリカ民謡で、
映画「荒野の決闘」で使用されたことから広く知られている曲です。
しかし、ブラジルでは学校で音楽の授業がないせいか「雪山讃歌」も「ロンドン橋」も知らない人が多く、
日本語教師は思わぬ壁に苦労するそうです。
そこで、最近の勉強会でブラジル人の日本語教師と共にブラジル版「て形の歌」を考え、
「Are you sleeping」(フランス民謡「フレール・ジャック」)がふさわしいのではないかという結論に落ち着いたそうです。

最後に「て形」を新しく覚える苦労を疑似体験してみました。
すでに自然に活用することを身に着けている日本人の我々は規則を考えなくとも活用ができるので、
いくら「て形」の活用の複雑さを聞いても、どれほど難しいことなのかを実際に体験することはできません。
そこで、水野先生が作った架空の日本語を「て形」に直すという疑似体験でその難しさを知ろうというわけです。

例えば、天ぷらを作ることを意味する「天ぷります」という動詞があったとして、
「て形」に直してみるとどうなるでしょうか。
「ます」の前が「り」なので、「って」の形に直します。正解は「天ぷって」

では、おせちを作ることを意味する「おせちます」という動詞があったとしたら、
「て形」はどうなるでしょうか?「ち」は「って」の形に直せばよいので、「おせって」が正解です。
いざ体験してみると考えこんでしまい、とっさに答えることができませんでした。
難しさがよくわかります。

日常的に使っている日本語ではありますが、その文法に触れることで
外国語として日本語を学ぶとはどういうことか、
というこれまでとは違った角度から日本語を見ることができました。

(※講義で使用した「天ぷります」、「おせちます」は「て形」の練習を体験するための架空の言葉で、
実際には存在しない日本語です。)

会の最後にはゲートボール愛好会の皆さんにより、劇「浦島太郎」が上演され、
盛りだくさんの一日となりました。

劇「浦島太郎」