ことぶき教室7月~日本研修報告~

7月5日のことぶき教室では、理学療法士の宮川マルシアさんと心理士の高野昭子さんをお迎えし、
日本での研修報告が行われました。
お二人とも厚生ホームで活躍中の職員ですので、受講生の皆さんもよくご存知ということで
明るい雰囲気の中で報告が進められました。

10ヶ月間のJICA日系研修に参加された宮川マルシアさんは北は北海道から南は宮崎県まで、
学術会に参加したり共同研究活動をしたりと忙しく活動されたそうです。
日本での理学療法のロボット機械技術にはとても驚かれたそうで、
ブラジルでの実用化はまだまだ先のことになると聞いてがっかりされたことや
高齢者福祉ホームでのお年寄りとのやり取りで厚生ホームを思い出し「早く戻りたい」といった
ホームシックに似た気持ちを持たれたとおっしゃっていました。この研修では多くのことを学んできたので、
厚生ホームの活動に生かしていきたいと意欲的に語っていらっしゃいました。

高野昭子さんは1ヶ月間日本で研修された高齢者福祉専門家養成コースについてお話しされました。
研修地が宮城県仙台市ということで、
震災後の石ノ巻を訪問する機会があり、震災と津波の被害の酷さを目の当たりにされたそうです。
被災された方のお話も聞かれたそうで想像を絶するお話に心が痛んだそうです。
研修先の東北福祉大学では関連施設のせんだんの丘やせんだんの里を訪問見学されたことをお話されました。
中でも認知症の方のグループホームはとても興味深かったそうです。
また通称元気塾と呼ばれる予防福祉健康増進推進室では元気なお年寄りが
ますます健康な毎日を送れるようにと講座を開いたり体操をしているということで
これからのブラジルでのいきがい教室や、ことぶき教室の必要性を再確認されたそうです。

お二人の厚生ホームにおけるますますのご活躍が楽しみな報告会となりました。