Archive for novembro, 2013

19/11/2013

ことぶき教室11月~脳外傷~

今月はアマゾニア病院の脳外科医、八巻孝夫ジョゼ先生を講師にお招きして開催しました。今回のテーマは「脳外傷」ついてです。

「脳は壊れやすい細胞です。きれいな花はどんなに美しくとも枯れてしまえば元に戻らないように、脳も一度傷ついてしまうと元には戻りません。」そう始まった講義は脳の断面図を指しながら、簡単に脳の名称や脳の周りを包む膜についての説明を受けました。

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その説明を受けたあとは、今日の講義「脳外傷」についてです。高齢者の方は1年に1度、30%の方が転倒するそうです。その転んだ方々の50%は80歳以上で、そのうちの70%の方々が家の中での転倒です。その転倒の際に頭をぶつけてしまったり、打ったりした場合、2週間くらいは必ず様子を見た方がいいそうです。その場で症状が出ていなくても2週間程度で症状が現れる場合があり、めまいや目のかすみ、痺れ頭痛などが出始めたら血腫の可能性があるそうです。脳に外傷を受けるトップ3は①車の事故②銃での損傷③転倒の末頭部への損傷が上げられるそうです。脳外傷には●脳血腫●目に見えない打撲●慢性硬膜化血腫●脳浮腫などがありますが、一番多いのは慢性硬膜化血腫という病名です。原因は転倒などの軽い外傷が原因となり15日から30日程度で症状が現れます。外傷により脳と頭骨との間に血液が溜まってしまい脳を圧迫してしまうというものです。手術自体は簡単で術後2~3週間で退院できるそうです。症状としては、左脳であれば右半身に症状が、右脳であれば左半身に症状が現れます。前日までは普通だったのに突然の意識障害、言語障害、目が開けられない、運動麻痺、瞳孔拡張などが危険信号です。特に高齢者の方には身近なところに危険が潜んでいます。予防するには・・・カーペットは外す。椅子やソファーを通る場所に置かない。動物は室外で飼う。室内は日中でも電気をつけて明るくする。靴は底がつるつるじゃないものを使用。床を濡らさない様にする。階段は避ける。生活スペースや寝室は1階に。スイッチはすぐ手の届くところに設置し動く前に電気をつける。嫌がらずに手伝ってもらって行動する。通路のガラス窓にも気をつける。以上に気をつけて生活することで危険を回避することができます。きれいな太陽を毎日見れるように元気で過ごしましょう!と八巻先生は締め括られました。その後も質問に答えたり、時間の許す限り参加者の方と交流されていました。

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19/11/2013

ことぶき教室10月~道徳~

10月のことぶき教室は、越知学園に赴任中のJICA現職教員ボランティアの添田昌代さんを講師にお迎えして開催しました。

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添田さんは現役の小学校の教諭で出身地は愛知県知立市で名古屋市の小学校に4年間勤務、赴任前は1年生の担任の先生だったそうです。大学卒業後1年間のボランティアを経て小学校の先生になろうと思った添田さんは、決まっていた就職も蹴り、両親を説得して夜学に通い見事小学校教諭になられたそうです。添田さんは授業の前に、ちょっとした頭の体操として、手遊びやリズム遊びをさせていたそうで、参加者の皆さんも子どもの頃に戻った気持ちで体験してみました。動作自体は難しくないのですが右手と左手のリズムを変えると、途端に会場からは笑い声がこぼれたきました。右手と左手の動きを少し変えただけで結構難しくなり頭を使うものですね。

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手遊びの後は、ブラジルの子どもたちと接して、驚いたこと。発表会でのことで、日本の子どもたちは、みんながやりたがらないので前列を決めるのが大変だったそうですが、ブラジルでは子どもたちみんなが積極的で、前列になりたい子が多く決めるのが大変でビックリしたこと。添田さんが水筒を落としてしまい、その水筒に向かって「ごめんね」と呟いたところ、それを聞いていた生徒が「先生!日本では物にまで謝るの?」と聞かれたことなどを話されました。日本では道徳の授業というのがあり、そこでは物を大切に扱うことなどを覚えます。例えば・・・下駄箱の写真を撮っておき、悲しんでいる上履きはどれかと質問することで、自分の上履きのことを考えるようになり、かかとを踏んだり、汚れたままにしておくことがなくなり、中には自分で上履きを洗う子まで出てくるそうです。またブラジル人の生徒に言われてムッとしてしまった質問で「先生はどうして眼鏡じゃなくてコンタクトレンズをしているの?分かった!だって日本人は○○だから」をクイズとして参加者の方たちに出すと、参加者の方たちからはユニークな答えが飛び出し、笑いが起こっていました。最後に添田さんが大好きな歌「友だちになるために」を添田さんの伴奏で参加者の方たちと練習し、みんなで歌って修了となりました。終始和やかで、まるで学校にいるような懐かしい感覚の中、参加者の皆さんたちも、またいつもは怖い顔の男性の参加者の方もにこやかに講義を受けていらっしゃいました。

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19/11/2013

ことぶき教室9月~高齢者のための脳疾病予防~

9月5日のことぶき教室は、アマゾニア病院心臓内科医の月俣耕一ジャイメ先生を講師にお迎えして開催しました。今回月俣先生は、脳梗塞・脳血栓・脳溢血などの危険因子(リスクファクター)についてお話しをされました。

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脳疾患の危険因子として挙げられるのが①コレステロール ②糖尿病 ③タバコ ④肥満 ⑤運動不足 ⑥高血圧症です。
現在65歳以上の男性25%以上と女性42%以上がコレステロールが高めという結果が出ているそうです。食事療法でコレステロール値が下がればいいですが、中々難しい。そこで薬を使うのですが、薬を使う際には、必ず筋肉と肝臓の検査が必要になってきます。②の糖尿病ですが、糖尿病は初期症状がとてもわかりにくい病気です。病気は早期発見が大切ですが、自覚症状がほとんどないので、気がついたときは合併症を併発しているなんてこともあります。筋肉痛のように体が痛い。体が重い。足がよくむくむ。膀胱炎になりやすい。まためまいや頭痛などの症状が続いている場合は、早めに医師にかかりましょう。③のタバコ。体に悪いことはご存知でしょうが、心臓にもよくありません。タバコを吸う人の死亡率が2倍という結果も出ています。現在は、タバコを止める為の治療があり、ガムのように噛んで使うタイプや絆創膏のように体に貼って使うタイプがあります。大切なのはタバコを止めたいという気持ちです。その気持ちを持って医師に相談しましょう。④と⑤は相互作用があります。運動不足は肥満や心肺機能の低下、筋肉の萎縮、軟骨化などを引き起こす可能性があります。肥満にならないためにも、とにかく運動が大切です。最低でも1週間に150分以上の運動をしましょう。⑥の高血圧症は塩分とアルコールを控えましょう。敬老会では187名中132名が血圧が高めで11名の方は薬を処方されていましたが、30%の患者さんは医師を見ただけで血圧が上がるものなんです。高齢者の方は少しずつ血圧を下げていくようにしましょう。最後に月俣先生は、「よりよい生活、よりよい人生のために半年に1回、少なくとも年に1回は検査をしましょう。」と締め括られました。

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