Archive for julho, 2015

16/07/2015

ことぶき教室7月 ~お国自慢 滋賀県~

7月2日(木)厚生ホーム多目的サロンにて、7月のことぶき教室が開催されました。
今月はJICA現役教師ボランティアで越知校で活動中の、酒井満紀さんを講師にお迎えし、お話をお聞きしました。

DSCN1523

本日の講義は、酒井さんの出身県である滋賀県のお国自慢についてお聞きしました。
滋賀県は、関西に位置し、有名所の京都のお隣の県になります。
知名度は・・・というとあまりピンとこないというのが正直なところですが、
地域ブランドランキング(観光地ランキング)では、2013年に47都道府県中47位という残念な成績を残したこともあるんだそうです。

1024px-Map_of_Japan_with_highlight_on_25_Shiga_prefecture.svg 07-image01

滋賀県と聞いて、まず思い浮かべるのは、「琵琶湖」。
琵琶湖のことを酒井さんは、愛着を込めてマザーレイクと呼んでいらっしゃるそうです。
この琵琶湖でのオススメな場所は、琵琶湖北部にある海津大崎の桜並木だそうです。
さてここで、酒井さんからクイズです。琵琶湖とは?①海②湖③川のどれでしょう?
実は法律上は一級河川だそうで、川という扱いなんだとか。
これに正解した諸石さんには、酒井さんから景品のアメが配られました。

DSCN1527

酒井さんの中では、琵琶湖はとても大きいというイメージだったそうなんですが、
ブラジルに来てスケールの違いが分かり、ちょっと残念だと感じたそうです。

そんな滋賀県ですが、もちろん自慢できることもあり、まず、住みやすい街ランキングでは、
西日本エリアで堂々の1位の市を有しており、滋賀県だけで、6市がランキングに入っているそうです。
そして近畿地方では唯一人口が増加しており、14歳以下の年少者の割合も全国で2位の多さを誇っているそうです。
人口増加の理由としては、交通の便のよさ(京都まで電車で30分程度)が上げられるそうです。

 

さて、滋賀県が誇れるのは、琵琶湖だけではありません。
他にも、約400年ほど前に井伊直弼によって築城された「彦根城」があります。
桜の名所でもあり、最近はゆるキャラのひこにゃんのおかげで、若いお客さんもとても増えたそうです。
酒井さんのお母様もひこにゃんに会うために足繁く彦根城に通ってらっしゃるそうです。

次に、高僧最澄によって開山され、世界遺産にも登録されている天台宗総本山の「比叡山延暦寺」です。
酒井さんいわく、冬はとても寒いので、暖かい時期に行くのが、おすすめだそうです。

そして百人一首のカルタ大会で有名な「近江神宮」です。
マンガで取り上げられたため、若い世代の人にも人気があり、滋賀県では小学校での百人一首にも力を入れているそうです。
その他にも、冬場の期間限定で走る、「おでん電車」も紹介されました。
また、食については、近江牛、お米、フナ寿司、鯉料理、ブラックバス料理など、幅広い紹介をされました。

滋賀県民の県民性としては、男性は「まじめで勤勉だが少々暗い」女性は「地味だがまじめで正直。財布の紐が固い」そうで、
確かに浪費家は好かれない県民性だそうです。
滋賀県のお国自慢を色々と聞いてきたわけですが、

DSCN1530

酒井さんの任期もあと9ヶ月となり、自分に何ができるか焦らずもう一度考えてみようと講義を締め括られました。

 

16/07/2015

ことぶき教室6月 ~東日本大震災、福島原発事故 明日が見えない母国日本~ 

今月は第一木曜日が聖体祭の祝日ということで、翌日の6月5日(金)に6月のことぶき教室が開催されました。
今月は太田事務局長を講師にお迎えして、東日本大震災後の日本の状況についてお話しされました。

DSCN1304

2011年に日本を襲った未曾有の大震災で死者行方不明者1万8千人、全半壊家屋40万戸、被害総額17兆円という
空前の被害をもたらしました。

あれから4年たった現在、日本の状況はどうなっているのでしょうか。
今年1月の時点で避難者数は47万人から24万人減の23万人。
仮設住宅入居者数11万6千人から3万6千人減の8万人だそうで、復興がスムーズに進んでいるとは言いがたい状態にあるようです。
また、自然災害の二次被害としておきた福島原発の事故処理についてもスムーズに進んでいるとは言えない状況が続いているそうです。

DSCN1310

講義では、29年前に起きたチェルノブイリ原発事故と福島原発事故当時の放射線物質量や事故当時の死者数、
また事故直後の周辺状況や対応などと比較しながら進められていきました。
ニュースなどでも報じられていましたが、あらためて両事故を数字などで比較することで、事故の大きさに再び気づかされました。
事故がおきた原子力発電所付近は、事故当日のまま時間が止まってしまったかのような状態で放置され、
入れる地域も規制されているそうです。

津波の被害に加え、原発事故による放射線の影響もあり、瓦礫の撤去すらままならず、青い袋に包まれて、山積みになっている写真や、資料写真等を見ると、そこで生活されている方々の日々の不安や不便さを考えずにはいられませんでした。また、原発の海水汚染についても触れ、この事故の影響で、どのくらいの汚染被害が出ているかを見ました。

放射能汚染は、目には見えません。怖いと思ったのは、何ら変わらない普段の生活に、放射能汚染という目に見えないけれど、
確実に安全レベルを超えれば、体に害が現れる物質が存在するということと、

すぐに影響が出なくとも、これから先、何代にも渡って影響が出るということです。

地震の多い国日本で、これから先原子力発電を保有していくかどうか、今の技術では、核兵器を作ることはできても、核燃料を処分することはできないということです。

地震と事故から4年歳月がたった今でも、住んでいた場所に戻れない人たちが居ること。そして、停止してもなお事故がおきた原発では問題が発生していること。

これから先、また同じ過ちを繰り返さないよう、日本は考えていくべきだと思うのですが・・・

DSCN1314

16/07/2015

ことぶき教室5月~動かしましょう!心、体、頭~

5月7日(木)厚生ホーム多目的サロンにて、5月のことぶき教室が開催されました。
今月はJICA日系社会シニアボランティアの、小田部啓子シニアを講師にお迎えし、お話をお聞きしました。
高校時代山岳部だった小田部さん。旦那様は幼馴染で小・中学校と同じ学校へ通われていたそうです。
小田部さん同様大学時代は、山岳部だったそうで、共通の趣味をお持ちだったそうです。学校を卒業後は日立へ入社。
結婚されてからは、三人のお子さんに恵まれ、仕事に子育てにと頑張ってこられたそうです。
子どもが手を離れるとお仕事の社会福祉委員のかたわら、市の地域ボランティア活動の参加しお年寄りのリハビリテーションや、
食生活改善などにも関わってこられたそうです。
子どもたちも独立し10年ほど経った頃に出会ったのがJICAボランティアの募集だったそうです。
一念発起されJICAの募集に申し込んだ小田部さん。派遣先がブラジルだと決まった時に思い出されたのは、
小学校時代同級生のおばさんが、ブラジルに住んでいらっしゃったということと、
日立時代、ブラジルへ輸出する水力用の遮断機の製作に関わっていたということだったそうです。
思い返せば小田部さんの人生の中で、全く知らない国ということではなく、色々なご縁があったんだなぁと思われたそうです。

DSCN1126

さて茨城県出身の小田部さんですが、講義当日は茨城県と書かれたTシャツを着用されていらっしゃいました。
これは、ブラジル出発前に訪れた県庁への表敬訪問の際、
知事から「ぜひ茨城県のPR活動をしてきてください!」と頂いた茨城県PRTシャツだそうで、せっかくなのでと着てこられたそうです。
茨城県の特産品の紹介もと思われたそうなんですが、思いつくのは・・・「納豆を良く食べる県」というもの。
茨城県の方は、毎日朝昼晩の食事のうち一回は納豆を食べるんだそうです。
ちなみに小田部さんは夜食べる派だそうです。
私は、健康のためにと納豆を食べるんですが、さすがに毎日は無理かな?などと考えつつ、
ブラジルに居ても納豆が手に入って、小田部さんもさぞ嬉しいだろうなぁなどと思いました。

講義の後は茨城県の医療大学の元学長さんが考案されたシルバー体操を紹介されました。
この体操は年をとって、誰かのお世話になるときに、ここだけはしっかりしているとありがたいという部分を効果的に動かす運動だそうです。
茨城県内では小さな地域ごとに公民館に集まって行われている人気の体操だそうで、受講者の皆さんも実際に体操してみました。
椅子に座った状態で無理なく部分的に運動するということで、手軽ながらも楽しめるものでした。
最後はレクリエーションゲームで楽しく脳の運動をしました。
年をとると注意力が一つのことだけに向いてしまうので、それを予防することを目的とし、みんなで集まって、
例え上手にできなくともみんなで笑いあいながらできるということが大切なんだとおっしゃって講義を終えられました。

DSCN1132 DSCN1141

DSCN1147 DSCN1153

16/07/2015

ことぶき教室4月~動脈瘤と脳梗塞・脳血栓~

4月2日(木)厚生ホーム多目的サロンにて、4月のことぶき教室が開催されました。
今月はアマゾニア病院新理事でもあり、脳外科医でもある、八巻孝夫ジョゼ先生を講師にお迎えし、講義をお聞きしました。
テーマは「動脈瘤と脳梗塞・脳血栓について」。通算4回目となる講義となる今回ですが、
八巻先生の講義は、日本語での分かりやすい講義ということで、好評を頂いております。

P1020876 P1020880

動脈瘤、脳梗塞、脳血栓で倒れた場合はすぐに救急車を呼ぶことになると思いますが、
その際の注意点として、血圧が上がっているからといって、急激に下げないことだそうです。
なぜなら・・・体がそれだけの血流の維持を必要としているからなんだそうです。
それに、年とともに、血圧が高くなるのは、当たり前なんだそうです。
血管も色々な部分も老化するため、90から140(150)くらいなら、大丈夫だそうです。
だからといって、安心してはいけません。なぜなら、脳細胞は他の臓器と違い、一度壊れてしまったら、もう元には戻りません。
「だから予防が何よりも大切なんです。」と八巻先生。
一番悪いのはタバコ。それからお酒。お酒は、程々だったらいいそうですが、程々といっても個人差がありますよね。
もちろん沢山飲まれる方の程々ではなく、飲まれない方の程々を目安にしましょう。そして野菜中心の食生活。
よく聞く話ではありますが、先ほども言いましたが、脳細胞は一度壊れてしまったら、絶対に元には戻りません。
ですから、倒れてしまってから、思い直しても遅いということになってしまいます。
食生活においては、小さい頃からの習慣づけが特に大切だそうです。
そして運動。適度な運動は体の機能を向上させてくれます。
とにかく普段から予防に重点を置き、生活していきましょう。
講義終了後、ちょっとしたサプライズが!
参加者の方へ抽選で八巻先生から絵のプレゼントが贈られました。
これには参加者の皆さんもビックリ。くじ引きで幸運を引き当てたのは・・・竹下澄子さんでした。

多才な八巻先生ならではのプレゼントでした。

P1020881 moro